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キーワード選定のコツは?SEOで上位表示を目指すためのやり方4ステップ

2021/10/29記事作成

「SEOを意識してキーワードを選定したい」「キーワードを選定するコツを知りたい」

このような悩みはございませんか?がむしゃらに時間と労力をかけてコンテンツを制作しても、キーワード選定が適切でなければ、ターゲットを効果的に集客できません。

この記事ではキーワード選定のコツと手順、またキーワード選定に使える、便利なツールもご紹介します。

本記事を参考に、集客力のあるキーワードを選定できるようになりましょう。

キーワードを選定する前にやるべき3つのこと

ここではキーワードを選定する前に確認しておくべき3つのポイントを解説します。

ポイントを押さえることでサイトの目的達成において最適なキーワードの選定のみならず、SEOの集客効果を最大化することができます。

①サイトのテーマや運用目的を明確にする

キーワードを選定する前に、サイトのテーマやコンセプトを確認しておきましょう。

サイトには商品やサービス、あるいは目的といったテーマやコンセプトがあります。

たとえば「マーケティングメディア」と言っても、BtoBメディアなのか、個人事業者向けのマーケティングメディアなのか、といった分類によってもコンテンツの内容は異なり、狙うべきキーワードも異なります。またサイトのテーマに沿わないページは、特定の目的を持ってそのサイトを訪れたユーザーに違和感や不信感を与えてしまいます。

「問い合わせや申し込みを増やしたい」「認知を広めたい」「商品やサービスを購入してもらいたい」といったサイトの運営目的によっても選定するべきキーワードは変わります。

集客やサイトの目的達成に効果的なキーワードの選定をするには、まずはサイトのテーマやコンセプト、目的を明確にすることが重要です。

②ターゲット・ペルソナを設定し、検索時のニーズを想定する

サイトテーマやコンセプト、つまり「何を、何のために発信するのか」を最初に定めたことで、キーワードの方向性がある程度絞られてきたと思います。

次に、「誰に向けて発信するのか」を明確にしましょう。届けたい対象が曖昧だったり、広すぎたり狭すぎたりすると、コンテンツのメッセージ性が薄まり、成果に繋がりにくくなります。

そこで役に立つのがターゲット、ペルソナという考え方です。

以前はターゲットを設定してマーケティング施策を行うことが一般的でしたが、近年では顧客ニーズの多様化やツールの進化をうけ、ペルソナを設定して施策を行うことが多くなりました。ターゲットやペルソナを明確にすることで、よりサイトのコンバージョンに繋がるキーワードを抽出することができます。

ユーザ-像という点ではターゲットもペルソナも共通ですが、その人物像の具体性に違いがあります。ここでは両者の違いについて解説します。

ターゲット

ターゲットとは、狙うユーザー層を性別、年齢、居住地などの属性ごとに分類(セグメンテーション)して、アプローチする集団や市場を定めることです。

ターゲットの設定においては決めた集団や市場の規模なども考慮する要素に含まれます。

ペルソナ

ペルソナの設定ではある特定のターゲットの家族構成や趣味、悩みといった詳細な設定を明確に想定し、ひとりの架空の人物としてイメージ像を作り上げることを指します。

ペルソナの設定により、ユーザーの具体的な行動パターンやニーズなどを予想することが可能です。またペルソナはチームで施策を行う場合の明確な共通言語となるため、チーム間でのユーザー層の認識のすり合わせがスムーズになり、認識の齟齬が起きにくくなります。

③主な検索キーワード3種類の性質を理解する

このようにして「誰に向けて発信するのか」を定めたら、次は実際にキーワード選定をする前段階になります。

この際にキーワードの分類について理解しておくとスムーズです。

ビッグキーワード・スモールキーワード

キーワード選定をする際に、検索ボリューム(該当キーワードが月間何回検索されているのか)は重要な指標の一つです。

検索キーワードボリュームが大きいキーワードをビッグキーワード、少ないキーワードはスモールキーワードと呼ばれます。しかし検索ボリュームが大きいからという理由だけで、施策キーワードとして選定しないようにしましょう。

検索ボリュームが大きければそれだけ流入が見込める、というわけではなく、検索ボリュームが大きいということはそれだけ競合が多く上位表示されにくいということを示します。逆にスモールキーワードは、流入数自体は多くないものの競合度が低く、ユーザーのコアなニーズが反映されている可能性が高いという側面があります。

こうした側面を配慮した上でサイトの規模や目的に合った最適な検索ボリュームを把握するようにしましょう。

ロングテールキーワード

ロングテールキーワードは「横浜」といった検索ボリュームの大きいキーワードに対し「横浜 ラーメン 老舗」というように2語以上の複数のキーワードを掛け合わせた検索キーワードです。

ビッグキーワードと比較すると、競合度が低く、また具体的なニーズが反映されたキーワードであることが多いため、CV(コンバージョン)に繋がりやすい傾向があります。

キーワードの選定基本手順4ステップ

SEOで上位表示を目指したい「主要キーワード(=市場)」を設定する

主要キーワードとは悩みやニーズに対してユーザーが最初に思いつくメインのキーワードであり、「サイトにとって重要かつ関連性が最も高いシンプルなキーワード」です

主要キーワードを決めることで、作成すべきコンテンツの方向性が決まります。

主要キーワードは複数のキーワードから構成されるロングテールキーワードではなく、検索ボリュームが大きく、一つのシンプルな単語を選ぶのがおすすめです。

この主要キーワードの検索ボリュームがあまりに少ないと検索意図が限定され、ユーザーのニーズを網羅できなくなるためです。

例えばあなたの発信する商品や事業が属する市場について考えてみましょう。

「冷凍餃子」であれば「冷凍食品」、「中古ピアノの卸売」であれば「中古楽器卸売」というように、あなたの商品や事業が属する最大の市場は主要キーワードとなり得ます

大抵の場合、シンプルな単体キーワードになりますが、例外もあります。

例えばエリアに紐づく「歯医者 恵比寿」のような地域性の強いものは、複合キーワードになることもあります。

「関連キーワード」をツール活用してリスト化する

主要キーワードが決まったら、次はそのキーワードを起点に他のキーワードを導き出し、リスト化します。キーワードの取捨選択は後から行うので、ここでは質よりも、数や、さまざまな角度からの視点を考慮したキーワードの洗い出しを行いましょう。

その際、役に立つツールについては次の章で紹介しているのでぜひ参考にしてください。

手間と効率を考えると基本的にはツールの使用を推奨しますが、自力でキーワードや市場の動向に関する情報を集めるならば以下のような情報をチェックするといいでしょう。

・サジェストキーワード

・現在サイトの流入を獲得している検索キーワード

・競合サイトの動向

・Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイト

・TwitterやインスタグラムなどのSNS上における投稿やコメント、口コミ

・自社の顧客や担当者への聞き込み

この際、実際にそのニーズや悩みをもつ人たちが「どのような言葉を使って悩みを検索するのか」を念頭に調査を行い、キーワードを洗い出しましょう。

検索ユーザーのCV確度別に対応するキーワードを分類する

次は、洗い出したキーワードを分類する作業になります。

具体的には、同じ検索意図のキーワードをジャンルやニーズごとに整理・分類していきます。その目的の一つは、キーワードのカニバリゼーションを防ぐことにあります。

キーワードのカニバリゼーションとは、検索意図やニーズが同じキーワードで、複数のコンテンツを作ってしまっている状況を指す言葉です。言い換えると、自サイト内で同内容のコンテンツが重複しまっている状態です。

このような状態が発生すると、コンテンツの流入や評価が分散して、SEOのパフォーマンスが下がってしまいます。

分類する際は、ExcelやGoogleスプレッドシートにまとめたキーワードに、それぞれのキーワードの検索意図を書き出すのがおすすめです。この場合は詳細な分析ではなく「知りたい(認知)」 「比較したい(検討)」「決めたい(CV・購入問い合わせ)」といった一文を書き出すだけでOKなので、洗い出したキーワードを検索意図によって分類していきましょう。

こうしてキーワードを分類し、同じ検索意図をもつキーワードを1つにまとめることでSEO効果が高まり、検索流入の最大化を図ることができます。

検索ボリュームや競合を確認し選定優先度を決定する

キーワードを分類したら、検索ボリュームや競合をリサーチし、どのキーワードの記事から制作するか優先度を決定しましょう。言い換えれば選定したキーワードの上位表示が自サイトにとって現実的かどうか、また上位表示に最適なキーワードを洗い出す作業になります。

検索ボリュームを調査する際には、Googleキーワードプランナーなどのツールを使用するのがおすすめです。

ここでは先ほど説明したビックキーワードとスモールキーワード、またロングテールキーワードの特性の違いを念頭に作業を行いましょう。

検索ボリュームの多いビッグキーワードは競合度も高く、上位表示を目指すのが困難になります。一方であまりにも検索ボリュームが小さければ、成果を生むことが難しくなります。一般的にはロングテールキーワードでの更新を優先度高めに対応し、一通り更新した後はメディア全体の専門性や網羅性を高めるためにスモールキーワードでの更新を行うことが多いです。

また検索順位を上げるためには、自サイトが他のサイトと比較した際に相対的に優れている必要があります。そのため、自サイトの改善だけではなく、競合サイトの調査が不可欠です。そのため、選定する際はそのキーワードで実際に検索をしてみましょう。

検索結果で上位に出てきたサイトが、すなわちそのキーワードにおける競合サイトとなります。これらのサイトの内容を参考に、上位記事が必ず押さえているポイントがあれば自サイトにも組み込み、また競合サイトでは触れられていない内容に関して自社では触れられるポイントがあれば、差別化の材料にすることができます。

キーワード選定で活用したい5つのツール

ここでは上で紹介した「関連キーワード」のリスト化に役立つ代表的なツールについて、その概要や使い方について紹介します。

①Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Google が持つ検索に関する膨大なデータを利用して、コンテンツ作成や広告配信のためのキーワードを見つけたり、キーワードごとの月間検索ボリュームを確認したりすることができるツールです。特定の語句を検索することで、そのキーワードが検索されている月の検索ボリュームの推移を確認し、コンテンツ作成に活かしたり、Google 広告を出稿する場合のキーワードごとの推奨入札単価を調査したりと様々な用途で使用することができます。

②Ubersuggest

Ubersuggestは2019年より日本語を含む複数の言語に対応し始めたためまだ知名度は低いですが、今後最も注目が期待されるキーワード調査ツールです。ヒートマップツールで有名な〈Crazy Egg〉の共同開発者でもあり、マーケティングの分野において多大な影響力を持つアメリカのWebマーケター、ニール・パテル氏が開発したツールです。前述のGoogleキーワードプランナーで使われている技術をもとに設計されているため、情報の信頼性もあり、使い方はキーワードを入力して検索をかけるだけなのでとても簡単です。

Google検索におけるキーワードの統計データや関連情報、検索ボリュームやSEO難易度などのキーワード先選定時に欲しい情報がまとまって出てきます。

③ラッコキーワード

ラッコキーワードとは、検索エンジンであるキーワードを入力したときに、自動的に表示される検索候補(サジェストキーワード)を手早く取得してくれるツールです。

無料版でも基本的な機能を誰でも使うことができますが、有料版ではツールの回数上限を増やすことができたり、より多くのサジェストキーワードを取得できたりと、便利な機能を使うことができます。

特筆すべき機能としては「Q&A取得ツール」があります。これは「教えて!goo」や「Yahoo!知恵袋」といったQ&Aサイトから、入力したキーワードにまつわる疑問を確認することができるという機能で、市場やニーズの調査に役立てることができます。

④Googleトレンド

Googleトレンドとは、Google社が提供しているキーワードの検索回数の推移が分かるツールのことです。アカウントを登録することなく無料で利用でき、リアルタイムであるため、最新の検索動向が分かることが特徴です。

過去1時間を始め、最大過去5年間、または2004年から現在までといった、幅広い期間におけるキーワードの検索推移を閲覧することが可能です。またメールアドレスを登録し、特定のワードやチェックしたいキーワード・トピックを指定することで、それらの動向などをメールで知らせてくれます。

⑤OMUSUBI

OMUSUBIの特筆すべき点は何と言っても検索結果が「キーワードマップ」として視覚的に表示されることです。そのため、SEO初心者や数字が苦手な方であっても直感的に検索ボリュームや勢いのあるキーワードについて把握することができます。

デメリットとして他のツールと比較してややキーワードの網羅性が低く、検索ボリュームの少ないキーワードに関しては検索したもののヒットしない、ということがあります。

そのため、その他のツールと合わせてキーワードの周辺を視覚的に理解、または整理したいという方におすすめです。

キーワード選定が終わった後にすべきこと3つ

さて、ここまでキーワードの洗い出しや選定について解説してきましたが、キーワードは一回選んだら終わり、ではありません。市場は常に変化し、それに応じてキーワードのボリュームや位置付けも日々変化していくため、その後の取り組みが大きくSEOの成果を左右します。

ここではキーワードの選定が終わった後に行うべき3つの取り組みについて解説します。

検索順位の変動を追う

実際に選定したキーワードに基づいて制作した記事は最低でも4半期に一度は検索順位を確認して順位を計測しましょう。大体記事を公開してから2ヶ月ほど経つと、順位変動が落ち着き、成果を測定することができます。

順位がなかなか上がらない場合には、記事のリライトや新規コンテンツの作成、またキーワードを見直すなどの対策が必要です。

②キーワード選定は継続して行う

選定したキーワードは一度やったら終わりにするのではなく、その後も新しいキーワードがないか常に調査します。

基本的にはコンテンツ制作してから順位変動が落ち着き、その成果を踏まえたリライトなどの施策を行なってからが好ましいので3~4ヶ月に1度ほどで大丈夫ですが、カテゴリーによっては市場の変化が激しい場合や、新しい情報の出回りが早い場合もあります。

定期的なキーワードの更新によってこうした市場の動きに対応するだけでなく、他サイトよりも早く最新の効果的なキーワードを発見し、上位表示を狙うことができます。

③キーワードはリスト化して管理する

選定したキーワードは、EXCELやスプレッドシートで管理しておくようにしましょう。その際、例として以下のような情報を記載しておくことのがおすすめです。

・検索ボリューム
・対策したコンテンツのURL
・コンテンツの担当者
・コンテンツのリリース日
・一定期間を経たコンテンツの検索順位(成果として)

こうしたリストは記録・管理のみならず活きたマーケティングデータとして今後の効果的な施策の立案に役立たせることができるでしょう。

キーワード選定の質がコンテンツ制作の質にも繋がってくる!

キーワードの選定は制作するコンテンツの内容や構成だけでなく、サイトの方向性やターゲット像を定め、その成果を決定する非常に重要な作業です。

紹介したツールを用いて適切な手順に則って作業をすることで最適なキーワードを選定することはできますが、最後に紹介したように、キーワードとコンテンツは選定後の取り組みを怠らずに続けていことも重要です。

根気のいる作業ですが、継続的に適切な改善を積み重ねることで着実に成果を出すことができるはずです。ここで紹介した手法やツールを用いて最適なキーワードを選定し、サイトの成長を目指し続けましょう。