サイト分析

【Googleアナリティクス】ユーザー数が合わない原因とは?|ユーザー数のカウント方法も解説!

2021/11/12サイト分析

今回は、Googleアナリティクスの基本指標である「ユーザー」について解説します。ユーザーの定義・カウント方法を誤解したままでは効果のあるサイト分析が行えません。本記事を参考に「ユーザー」を正しく理解できているか確認してみてください。

ユーザー数とは

ユーザー数とは、指定した期間内にサイトを訪れたユーザーの数のことです。ただし同じユーザーが何度訪問しても、同じブラウザから訪問している限り1とカウントされます。

 

Googleアナリティクスでユーザー数を確認するには?

Googleアナリティクスの「ユーザー」→「概要(サマリー)」から、指定した期間のサイト全体のユーザー数を確認できます。

アナリティクスにおけるユーザー数の集計ルールとは

ユーザーはブラウザに紐づくcookie情報で識別されており、同じユーザーでも別のブラウザやデバイスからサイトを訪問すると実際のユーザー数よりも多くカウントされます。

例えば、今あなたがスマホのGooglechromeから本サイトを訪れていて、後でスマホのsafariから再度本サイトを訪問するとユーザー数が2とカウントされます。さらに、あなたが家に帰ってパソコンのGooglechromeから再度本サイトを訪問した場合、デバイスが変わるため別ユーザーとみなされ、ユーザー数は合計で3とカウントされます。

 

「正確なユーザー数は計測できないということ?」とお思いですよね。実はGoogleアナリティクスで「クロスデバイス計測」を設定すれば、自動的にデバイスを跨いだユーザーを識別してくれるので、正確にユーザー数を計測可能です。正確にユーザー数を計測することで、より精度の高い分析が可能になるので是非クロスデバイス計測を設定しましょう。

 

クロスデバイス機能の設定方法は以下の通りです。

[ユーザー]→[クロスデバイス]→[複数デバイスによる重なり]→[続行]

 

ユーザー数の数え方!集計の具体例とは

Aさんが7月中にサイトを同一ブラウザを経由して2回訪問したと仮定します。訪問した日は7月1日、15日です。計測の指定期間を7月1日~7月31日に設定した場合、同じユーザーは何度もカウントしないのでユーザー数は1になりますね。

 

しかし、指定期間を2つの期間に分けて分析してみると数値は変動します。7月1日~7月14日で計測した場合、Aさんは7月1日にサイトを訪問しているのでユーザー数は1。指定期間が7月15日~31日の場合も、Aさんは15日にサイトを訪問しているのでユーザー数は1とカウントします。

 

このような週単位での計測などを実施した場合、「7月1日~7月14日と7月15日~31日のユーザー数を足すと2なので、7月全体のユーザー数は2!」とは必ずしもならないので注意が必要です。理由は同じユーザー(今回はAさん)が何度も訪問している可能性があるためです。

アナリティクスでユーザー数が合わない原因とは?

アナリティクスでユーザー数が合わないケースは複数ありますが、この章ではケースごとにユーザー数が合わない原因を解説します。

1月と2月のユーザー数の合計と1~2月の2か月で集計したユーザー数が合わない場合

 

1月のサイト訪問者:Aさん Bさん Cさん

2月のサイト訪問者: Aさん Dさん Eさん

 

1月のユーザー数は3

2月のユーザー数は3

1月と2月のユーザー数を単純に合計すると6ですが、1月〜2月で見るとAさんが重複しているため5となります。

 

「全てのユーザー数」が5万人なのに、年齢別ユーザー数を合計すると2万人と表示され、数値が合わない場合

 

ユーザーの年齢を全てGA上で捕捉し、特定するのは不可能であるためです。年齢が判別できるユーザーのみカウントしているので、全体のユーザー数とは数値がズレてしまいます。

 

 

ユーザー数が合わないときは、どちらの数値を使う?

結論、1カ月ごとのユーザー数を使うのが良いです。
2カ月でユーザー数を取得すると、1カ月目と2カ月目に同じ人がサイトを訪れた場合、複数回もカウントされている可能性があるためです。
つまり、2カ月分で取得したユーザー数は誤っている可能性があるのです。

したがって、1か月ごとにユーザー数を取得して、正しいユーザー数を取得するのが重要です。

 

まとめ

今回はユーザー数の定義・カウントのルールについて解説しました。特に指定期間内は同一ユーザーが重複してカウントされない点は誤解しやすい方が多いので、注意が必要です。

またデバイスが変わると、正確なユーザー数が計測できない問題は「クロスデバイス計測」を活用して、より効果的なサイト改善を実行しましょう。