記事作成

SEOの評価は更新頻度で変わる?検索順位の改善に効果的な更新方法を解説

2021/08/26記事作成

Web上の集客やプロモーションなどを目的に、企業が自社メディアやブログを開設してコンテンツSEOに取り組む戦略は主流となりつつあります。

しかし、いざ自社で実践してみようとなったときに、SEOで成果を出すためには更新頻度を高めたほうがいいのか悩む運用担当者は多いのではないでしょうか。

この記事ではSEO対策において更新頻度はどれほど影響を持っているのか確認した上で、継続的に更新していく時に押さえておきたいSEO対策に効く施策まで解説します。

更新頻度そのものはSEOの効果に影響を与えない

頻度

結論から提示すると、更新頻度という要素だけでSEOの効果に影響を与えることはありません。
SEOの評価を高める最大の要素は、「質」です。質の高い記事が高頻度で更新された場合、当然読み手にとっての利便性は高くなるため、そういう意味では更新頻度が間接的にSEO評価にプラスへ作用するでしょう。

むしろ更新頻度ばかり重視するとSEOに悪影響!やってはいけない更新方法

注意

更新頻度そのものがSEO評価に影響を及ぼすことはありませんが、更新のやり方を間違えるとかえって記事に悪影響を与える恐れがあります。よくやってしまいがちな3つの誤った更新方法を紹介します。

中身を変えず更新日付のみ最新に変える

日付のみの更新はコンテンツの質を全く高めないだけでなく、Googleからスパム行為を行っていると判断される危険性があります。以前は「更新をした最新の日付」を表示することでSEO評価が高くなる傾向がありましたが、現在はそうした効果は全く得られません。

質が低い記事を大量に更新する

質の低い記事を大量に更新しても、何らSEO評価にいい影響は与えません。特に、ほかのサイトからの引用が多すぎる、特定のページへの誘導が多すぎる、同じ内容の複製などの点がみられる記事はGoogleから何らかのペナルティを受ける恐れがあります。

半年以上更新しない、放置する

ここまで過剰な更新はかえってページに悪影響を及ぼすと紹介してきましたが、逆に更新を怠るのもサイトに悪影響をもたらします。更新されないとサイト内の情報は古くなる一方でサイトの検索順位はどんどん落ちていきます。
定期的な更新はSEO対策の基本ですので更新にまつわるルールを決めたり、更新体制を整える必要があります。

SEOで評価される「質の高い記事」4つの条件

量 質

では、更新頻度よりも重要なSEOにおける「質の高さ」とはいったいどのようなものを指しているのでしょうか?4つの条件別に確認しましょう。

情報の信頼性・専門性が担保されている

まず、記事に使う情報は信頼に値するもののみを使う必要があります。二次情報や肩書・所属が分からない個人が発信しているものではなく、一次情報を参考に記事を作っていきましょう。
また、専門的な情報を取り扱う場合は、その知識を持った方に執筆・編集・監修を依頼しましょう。誤りのない情報を発信することができ、専門性と信頼性を高めることができます。

検索ニーズに対し過不足ない情報を提供している

掲載順位が高いサイトはユーザーが求めている情報を的確に提示しているという特徴があります。小手先のSEOテクニックに終始するのではなく、検索ユーザーの悩みや疑問を解消するために必要な情報は何か?キーワードを検索したユーザーが求めている情報を考え、適切な分量でそのニーズを満たせる文章を掲載するようにしましょう。さらにユーザーの潜在ニーズまで見通して記事を作れたら言うところなしです。

競合記事にはないオリジナリティがあり、差別化されている

コンテンツに独自の視点や主張を盛り込み、ほかのサイトとの差別化をしましょう。検索キーワード一つをとってもそれに関する記事が大量に出てきますが、その内容の大半が他記事と全く同じものです。文字だけでなく図解で分かりやすく伝える工夫を施したり、独特の切り口で読者に新しい気付きを与える仕掛けを用意したりすることで、ユーザーの興味をさらに引くことができます。

ユーザーにとって読みやすい文章で書かれている

SEO対策はGoogleの検索エンジンに好かれやすい記事を作る、という解釈をすることもできますが、最終的にその記事を読み「良い」「悪い」と判断するのは人間である検索ユーザーです。
検索エンジンは競合コンテンツと比較した場合の評価やクロールのしやすさといった非常に複合的な要素から特定の記事を上位表示しますが、肝心の文章が全く伝わらないものだとユーザーからそっぽを向かれます。
ユーザーが求める情報を、ユーザーが容易に理解できるような文章で伝えようとすることを常に最優先にしてください。

SEO対策に効果的!質の高いコンテンツを更新する方法4つ

ビジネスマン 打ち合せ

ここからは上位表示に繋がる、具体的なコンテンツの更新方法を4つに分けて解説します。

⑴検索を行うターゲットユーザーのニーズを満たす記事を制作する

最もベーシックな更新方法が新規記事の制作です。

集客したいユーザーのニーズや悩みを起点にし、それを過不足なく満たしたり解決できるような情報発信を行います。

この時、なんとなくで記事の内容を決めるのではなく、記事で対策する検索キーワードやユーザーの顕在/潜在ニーズ、読了後のユーザーの理想的な状態といった項目を順に検討する必要があります。

詳細な記事制作のフローは記事構成がコンテンツSEOの成否を左右!検索意図を踏まえた構成の作り方をご覧ください。

⑵古い情報や間違っている情報の修正&更新

記事を制作する時は細心の注意を払って内容精査を行いますが、公開からしばらく経つとどうしても掲載した情報の内容が古くなります。また、公開後に記載した情報の誤りが発覚するケースもあります。

このようなコンテンツは先述の通り、そのまま放置してしまうと「情報の信頼性・最新性」というSEOの観点からマイナス評価に繋がってしまうため、情報の修正や更新を行うようにします。

公開から一定期間経ったコンテンツの扱いについては、記事管理シートなどを用いて情報の更新や修正が必要か確認するフローを運用業務の一つとして組み込んでおくと安心です。

⑶掲載順位をより向上・改善したい記事のリライトを行う

検索結果画面で上位表示を獲得しているコンテンツは、一度公開してその後すぐに上位に表示されるようになったのでしょうか?

実は、コンテンツSEOでは公開したコンテンツが一発で上位に表示されるケースはまれで、むしろ公開した後にユーザーの反応を見てからリライトを繰り返すことで着実に上位表示を目指すケースがほとんどとなっています。

公開した記事の掲載順位や対策キーワードでの表示回数や獲得している検索キーワード、流入したユーザーの滞在時間や直帰率などを確認し、よりユーザーニーズを満たす余地があると判断した場合はリライトを実施します。

リライトをするときは実際に対策キーワードで検索したときに上位表示されている(=ユーザーニーズを満たしていると判断されている)コンテンツと自身で制作したコンテンツを比較し、加筆する内容や削除する箇所を決定します。

⑷コンテンツの統廃合を行う

中長期的にコンテンツSEOを実施していると、意図せず似たような内容の記事をいくつも更新してしまったり、特に更新初期のクオリティが低い記事などが放置されているといった場面に遭遇することがあります。

公開しているコンテンツの数が多くなってきたかも?と感じたタイミングでコンテンツ全体を見直し、内容の重複や発信している情報の誤りなどを見つけた場合はコンテンツの統廃合を行いましょう。

更新されている記事の内容を確認しながら一覧化した上でリライトをする必要があるため工数がかかる作業になりますが、メディア全体の質の維持・向上に大きく貢献します。

更新頻度自体はSEO評価に関係なし。質の高い記事の更新を重視しよう

パソコン 手元

以上、コンテンツSEOにおける更新頻度にまつわる疑問やアドバイスをお伝えしました。

ターゲットユーザーが求める情報や価値を正確に理解し、それに対して自社だからこそ発信できる有益なコンテンツとはどのようなモノなのかを突き詰める姿勢を意識することがコンテンツSEOで成果を出すための第一歩と言えるでしょう。

更新頻度や文字数といった表面的な要素にとらわれることなく、土壌を耕す気持ちでじっくり継続的なコンテンツ更新に取り組んでいきましょう。